このページの記事
»ウキ止め糸:色、結び方、注意点
»スイベル:楕円のタイプがおすすめ
»シモリ玉:キズには要注意
»サルカン:小さい物を。サルカンを使うか直結すべきか?
»ハリス:太さと長さは?
»鈎:大きさ、色、ヒネリとストレートタイプ
   





【第3章:仕掛け③】

詳しい解説

 このページでは、ウキ止め糸、シモリ玉、スイベル、サルカン、ハリス、鈎について解説します。

 

・ウキ止め糸

説明

 結論から言うと……
 ウキ止め糸は道糸と異なる色を選び、ズレないように結び目を2つ作るのがオススメです。ただしキツく締まりすぎて道糸を傷つけないように注意。


・ウキ止め糸の視認性について
 道糸と同じく、ウキ止め糸も視認性が良いと釣りやすくなります。ちゃんとウキまでウキ止め糸が届いているか知るのは重要なことです。しかしいくら視認性が良い色でも道糸と同じ色だと見づらくなります。
 赤い道糸なら緑のウキ止め糸を、緑の道糸なら赤いウキ止め糸をつけると見やすくて良いでしょう。

説明



・ウキ止め糸の結び目は2つ作る
 ウキ止め糸は釣りを続けているといつのまにか緩んでいるものです。それに気づかずウキ止め糸の位置がズレていたら非常に釣りづらくなります。
 ということで位置がズレづらくするために、2つ結び目を作りましょう。

 管理人のオススメは一本の糸で2つの結び目を作ることです。(下図参照)

説明



・キツく締まり過ぎないように注意
 ウキ止め糸がズレないようにキツく締まるのは良いことなのですが、キツく締まりすぎるあまり、道糸を傷つけてしまうことがあります。この現象はインナーロッド対応と書いてある固い材質のウキ止め糸を、長く道糸の付けっ放しにして劣化したときに起きがちです。そんなときは速やかにウキ止め糸を交換し、傷ついた道糸も交換しましょう。

説明





区切り


 

・スイベル

 まず最初に解説すると、スイベルとはこの部分です。(下図参照)
説明



 ウキをワンタッチで付け替えできるようにするためにこのスイベルは存在します。そして気持ちよく紀州釣りをするにはかなり重要な部位です。
 スイベルはスルスルと道糸を滑っていくか否かが最も重要です。そのためには以下の商品を使うのが良いでしょう。

 ・商品紹介
 スイベル例 → 富士工業 スーパーラインスベル PLSMLSR0.7(Amazonリンク)

 この製品の素晴らしいところは、道糸の通りがよいだけでなく、道糸との結合部の楕円が小さいので、シモリ玉がなくともウキ止め糸に引っ掛かることです。
説明

説明

説明

この製品を使うのなら、シモリ玉が不要になります。(記事内容更新2020/12/14)



区切り


 

・シモリ玉

説明

 可能であれば、上記で解説した楕円のスイベルを使って、シモリ玉は使わない方がよいです。
 シモリ玉がある分、潮を受けて速く仕掛けが流れてしまうし、シモリ玉が引っかかってしまうトラブルがあるからです。

 シモリ玉を使う場合の解説をします。
 シモリ玉は道糸の太さに適合した物をちゃんと釣具屋で選びましょう。(管理人は100円ショップのビーズをシモリ玉の代わりに試したことがあります。穴の径が小さすぎて道糸がうまく通りませんでした)
 そして注意しなければならないのは、シモリ玉はときどき小さく傷が入ることです。(下図参照)

説明



 ウキがうまくウキ止め糸まで移動せず、海中に深く沈んでしまうときはシモリ玉に傷がないか確認しましょう。



区切り


 

・サルカン

説明

 サルカンは小さなものを使いましょう。20~22号が標準です。小さい物を選ぶ理由は紀州釣りで大きなオモリを付けない理由、ウキストッパーや潮受けゴムを付けない理由と同じです。

 →ウキの浮力を殺す大きなオモリは付けない方が良い、その理由

 →ウキストッパーや潮受けゴムも付けない方が良い、その理由

 また、世の中にはサルカンを使わずに、道糸とハリスは直結の方が良い、という意見の人もいます。しかし管理人の意見としては、別に直結でもサルカンを使っても紀州釣りでは釣果にほぼ影響ないので、だったら普段は便利なサルカンを使った方が良い、と思います。
(ごくたまに微妙な仕掛けの姿勢が釣果に影響していると思われるときはサルカンを外して直結にします)


区切り


 

・ハリス

説明

 ハリスを語る上で重要なのは太さと長さです。
 まず太さについて。
 初心者は1.5号、上級者は1.2号が標準です。他にも基準があって、大きなクロダイが釣れる場所なら太めを、フグが多い場所ならすぐハリスが傷つくので太めを選んだりします。

 次に長さについて。
 長さは初心者は2メートル、上級者は3メートル使います。ハリスが長いほど仕掛けを回収するとき大変になるので、たとえばテトラポットの上で釣りをするときはかなり短めが良いでしょう。
 とりあえず1.5メートル以上ハリスがあれば、別段魚の食いはあまり影響ないように管理人は思います。


 細いハリスは切れるのが心配、という意見の人も世の中には結構います。しかし1.2号のハリスでも、ちゃんと毎回キズがないかチェックしていれば、50センチのクロダイが掛かってもまず切れることはありません。
 逆にハリスにキズが入っていれば、たとえそれが2号の太いハリスでも切れます。大切なのはハリスにキズがないか入念にチェックすることです。


区切り


 

・鈎(はり)

説明

 1号から3号までが標準です。クロダイが釣れたとき、掛かりが浅いときは小鈎を、鈎を深く呑み込むくらい活性が高いときは大きな鈎を使っても構いません。
 フグが多いときはピカピカ光る銀色や金色の鈎はすぐ取られてしまいます。なのでそのときは黒や茶色を使いましょう。

 チヌ鈎はヒネリが入っているタイプと、そうでないストレートタイプとがあります。
 ヒネリが入っているタイプの方が0.00何秒というごく短い時間だけ、魚の口に掛かるのが遅いらしいです。
 なので小さなアタリで掛け合わせる人はストレートタイプを、大きなアタリを確実に合わせる人はヒネリタイプが良い……かもしれません。正直言うと、ヒネリでもストレートでも、そんなに気にすることではないです。(実際メーカーも、ヒネリでもストレートでもほとんど釣果に差はないと考えてるらしいです)

《オススメ》 
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